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断熱等級と省エネ効率

2022年からの物価高騰により、電気代やガス代の上昇傾向が顕著になっています。


高気密高断熱住宅のメリットのひとつとして、省エネ


効率が非常に高い点がありますが、この記事では断熱等級に応じてどの程度の省エネ効果があるのか、比較してみたいと思います。



まず、現行法規でごく一般的な断熱仕様による戸建て住宅は、断熱等級4=平成28年基準程度になると考えられます。

この断熱等級4=H28年省エネ基準を標準とした場合、どの程度の省エネ効果があるかを数値化したのが下記の表になります。




上記の表は、「一般社団法人 HEAT20」のウエブサイトにて公開されているデータに準拠しています。


表の数値は理論値ではありますが、断熱の仕様を多少ともアップグレードした場合、光熱費は4割以上の削減が望めることがわかります。



もう少しわかりやすく、上記の数値を金額に換算してシミュレーションしてみます。


例えば、一般家庭の4人暮らし世帯で1ヶ月12,000円程度の電気代がかかっているものとすると、断熱等級5で7,200円、断熱等級6で5,400円、断熱等級7で3,000円となる計算になります。



断熱等級5でも、一ヶ月5,000円程度安くなるので、年間で6万円程度のコストセーブが見込めることになります。

一般的にエコハウスと呼ばれるような住宅になると、断熱等級6、7くらいが標準的な仕様になるので、電気代のみを考慮すると半額以下になると考えられます。


現代の生活ではエアコン等の空調設備が欠かせないようになってきていますが、断熱性能を上げることで電気やガスを空調設備への依存度を下げることが出来ます。




一方で断熱性能を上げることでイニシャル・コストも高くなりますので、イニシャル・コストとランニング・コストの適切なバランスを探るのが重要と考えられます。





KHアーキテクツでは、断熱性能とデザインのバランスを探った住宅を設計しています。




もしご興味ございましたらお気軽にご連絡ください。






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