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広尾H邸

Hiroo H Residence

Photos:  黒住 直臣

用途:  マンション住戸(リノベーション)

所在地:   東京渋谷区

延床面積:  103㎡

工事費価格帯:1000~1500万円台

都心の住宅街にあるマンション住戸のリノベーションです。クライアントは海外在住経験が長いことから、ニューヨークの「プレ・ウォー・アパートメント」のスタイルに見られるようなクラシカルでありながらカジュアルな雰囲気を残した、使いやすい住宅とすることを目指しました。

具体的にはシンメトリーや軸線を強調した平面計画をつくり、ドア枠や巾木を幅広な部材とすることでクラシカルな雰囲気をつくる一方、壁面に様々な色彩やモザイクタイルといったアクセントとなるマテリアルを配することで、重厚になりすぎずシンプルで親しみやすい雰囲気をつくるようにしています。

こうしたデザインの結果、クライアントのライフスタイルにフィットした、シンプルで穏やかな住空間となりました。

リビングの扉から廊下を見たところ。廊下の壁にはピクチャーレールを仕込み、ちょっとしたギャラリーのようになっています。

リビングの床はヘリンボーンのフローリングとしました。建具や本棚を白いフレームで囲うことで、全体が締まった雰囲気になるようにしています。左側の壁にあるのはアンティークの水屋箪笥。意外に馴染んでいます。

廊下から寝室を見たところ。同じ形状の扉が反復してリズミカルな雰囲気をつくっています。扉廊下はあえて暗めの色彩として居室の明るさとコントラストをつけています。

廊下からゲストルームを見たところ。上品なピンクの壁面が白い枠に切り取られ、ピクチャレスクな雰囲気をつくっています。

​寝室は壁面を淡い水色として全体をペールトーンの色調として、ニュートラルで落ち着いた雰囲気をつくるようにしました。

​寝室からウォークインクローゼットを見たところ。中の家具はイケアの既成品を使用してコストダウンを図りました。

​浴室は白のベーシックなタイルにブルー系のモザイクタイルを入れてアクセントにしています。シンプルでありながら単調になりすぎないようにしました。

​キッチンはオーダーメイドです。人工大理石のロングカウンターが特徴的です。作業スペースや設備機器、収納が使いやすいようにレイアウトされています。

キッチンの奥にあるワークスペース。窓際の小さな場所ですが、陽の光が降り注ぐ落ち着いたスペースになっています。

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